古い商家の家並みが残る水郷の町・近江八幡。西暦131年の創建以来、この地で厳かに佇む日牟禮八幡宮に足を運ぶと、一帯の賑わいに圧倒されるはずだ。

近江八幡市の日牟禮八幡宮の境内に存在する和菓子の「たねや」本店。

決して交通の便がよいとはいえない人口8万人のこの場所に、1日3000~5000人もの客が訪れては、吸い寄せられるように2つの店に入っていく。和菓子の「日牟禮ヴィレッジたねや」と、洋菓子の「クラブハリエ 日牟禮館」。人々に「わざわざあの店であの菓子を買いたい」と思わせる強烈な磁力を放つ2つの店を運営しているのが、たねやグループだ。