大手メーカーが海外に生産拠点を次々と移すなか、自らも海外に進出したり、あるいは仕事を失ってリストラや廃業に追い込まれたりする下請けメーカーが少なくない。ところが、100%国内生産に徹し、終身雇用と年功序列による人事制度を堅持しながら、業績を順調に伸ばす下請けメーカーもある。それが名古屋市の機械部品メーカー、エイベックスだ。
エイベックスではバルブを日産30万個も製造している。その工場にある機械や治具は現場の知恵を活かして改良・改善をしたオリジナルのものばかりだ。
エイベックスの2012年5月期の売上高は、前期比36.3%増の32億300万円。リーマンショックに見舞われた09年5月期の売上高は、16億5900万円まで落ち込んだが、わずか3年でほぼ倍増したことになる。
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