子供のストレスは「疲れやすさ」に出る
子供のストレスは、「疲れやすさ」として現れることが多いです。特に幼い子供の場合は、「ストレス」が何かをまだ理解していません。「つらい」「しんどい」と思っても、その正体が何であるのかを理解できないのです。そのため、表現できないストレスは「疲れ」という形で現れます。
また、中学生くらいになって反抗期に入ると、何か不安やストレスを抱えていたとしても、それを必ずしも親に相談するとは限りません。カッコ悪い、恥ずかしいなどの気持ちが先行してしまい、相談できないのです。この段階で表現できなくなったストレスは、人間関係やコミュニケーションに見られることが多いです。
たとえば、友だちに対して乱暴な態度を取ったり、親との会話で口数が少なくなったり、あるいはいつも遊んでいた友だちと急に遊ばなくなったり……。今までと違う行動を取るようになったら、注意深く見守ってみてください。コミュニケーションの中にストレスの兆候が見つかることもあります。
いずれの年代の子供たちも、共通して夏休み明けに気づかれるパターンの1つが、不登校という形です。大人の場合、ストレスでいっぱいいっぱいになってくると、出社に際し遅刻が増えたり、欠勤が増えます。子供の場合、学校への登校時間になると腹痛などの体調不良を訴えたり、それが度重なり不登校になる場合もあります。
子供が不登校になった時に親が最初にやるべきこと
もしも子供が夏休み明けに突然「学校に行きたくない」と言い出したら、まずはゆっくり休ませてあげてください。
朝にひどい腹痛などを訴えるならば、試しにその日を休ませてみてはいかがでしょうか。休んでいいことがわかると症状が緩和し、お昼前には元気になり、ちゃんとお昼ご飯を食べるようになるのが数回続くようならば、それはストレス反応としての症状、登校に対する心身の拒絶反応、と考えられます。信頼できる学校の先生に相談してみてはいかがでしょうか。
塾や習い事で忙しくしているのなら、それを思い切って休ませる。あるいは、夜遅くまでスマホをいじっているのなら、一定のルールを設け、夜はゆっくり眠れる環境を整えてみてください。大人も子供も、ストレスを感じたり疲れたりしたときは、何よりも横になってゆっくり休むことが基本だからです。
子供の不登校が続くと、親のメンタルも悪化してくることがしばしばあります。余裕のなくなった親は、子供にとっては余計にストレスになってしまいます。そうならないためにも早めに対処してください。