心の強さを持ち接客業の“アフター”を断るように

西久保さんが解説を加える。

「実は、これは夜の接客業に従事する方々がアフターを断る手法なんだ。しつこい客や面倒な客の誘いを軽やかに断りつつ、さらには“家族を大切にする人”というプラスのイメージまで植えつけることができるというわけだね」
「でも、中学受験だなんて、高山さんのご家族って教育熱心なんですね」
「フッ。もちろん、高山君にそんな甥っ子はいない」
「えっ……」
「そこで嘘をためらう必要はないんだ。最初から残業を当て込んで、担当外の仕事を押しつける上司が悪いんだからね。少なくとも、高山君はそう考えていると思うよ」

ピンチを鮮やかに乗り切るには、機転を利かせるスキルが必要ということだろうか。理不尽な要求を堂々と跳ねつけるには“心の強さ”もなくてはならないのかも。