厳しい道路環境だから高性能になった
そんな厳しい条件下で、安全なドライブを楽しんでもらえるように、「走る」、「曲がる」、「止まる」の基本性能をトコトン突き詰めることを決めたという。
他にも、インド人に体格の良い人が多いため、室内空間の広さを重視したことや未舗装路での乗り心地を高めるべく、クッション性の高いシートの採用などが挙げられる。
このような道路環境で磨かれたことが、高コスパの優れた小型SUVの誕生に大きく貢献した。そして、成長性のある市場のスタッフのモチベーションの高さも、良い商品作りの力となっていることを感じた。
ホンダも自信を持って日本導入をおこなっていることを裏付けるように、輸入車ながら月販目標は3000台を掲げている。これは年間4万台弱のペースで輸入する計画があることを意味する。
日本の同クラス車と比較すると、価格重視の面はあり、見劣りするは部分ある。しかし、トータルバランスは悪くなく、コスパの高いクルマであることに違いはない。
海外生まれの日本車であるWR-Vの完成度に、メイドインジャパンもウカウカしていられないなと思わずにはいられなかった。