浴室を「最高の癒し空間」にするアイデア

ここに、楽しめそうなアイデアを加えてみましょう。

たとえばアロマや入浴剤を使えば、心身の温浴効果が高まります。イチオシは「炭酸ガス入り入浴剤」。炭酸水塩泉につかると善玉菌が増えるという研究結果があるので、腸活としてもおすすめです。1回あたりたったの数十円で、極上のスパ気分を味わえますね。

ときには浴室の照明を消して「闇風呂」にしてみても。脱衣所や外窓からのほのかな明かりに身をおくと「心から落ちつく」とセミナー生からも好評です。雰囲気のいいスパや銭湯には、洗い場は明るく、浴槽は暗めなところが多いと思いませんか? それを自宅で簡単に再現できるというわけです。

これらを実践すれば「浴室が家じゅうで最高の癒し空間」にまでレベルアップできるかも! ぜひ、入浴のポテンシャルを引き出してみてくださいね。

バスルーム
写真=iStock.com/Solidago
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女性向きの温活は“じわじわ温める系”が効果的

流行っていますよね、サウナ。女性の芸能人にも“サウナー”を公言する人は少なくありません。

あの“整う”感覚がクセになる人も多いようですが、じつは女性には「岩盤浴」や「よもぎ蒸し」のほうがおすすめ。

男性に比べて筋肉量の少ない女性は、高温の蒸し風呂で急速に温めても、なかなか体の芯までは温まりにくいのです。

そして水風呂で一気に冷やせば、やはり体温は下がります。くり返すうちに体は「冷やす」能力を伸ばしていき、むしろ冷え性になる可能性も……。せっかくの温活が“冷え習慣”になってしまうなんて、残念すぎますよね。

むしろ、ぬるめの温度でじわじわと深部体温を上げる方法が、女性向きの温活といえます。岩盤浴やよもぎ蒸しは、低温で時間をかけて体を温める「温熱療法」に近く、女性でも血流がよくなったり汗をかきやすくなったりと、効果を感じやすいことでしょう。仕事帰りのリラクゼーションとしてもぜひ、サウナより岩盤浴を選ぶようにしてみてくださいね。

睡眠改善の現場の実感としては、スローヨガや高温のホットヨガにハマっている女性にも、じつは冷え性が少なくありません。そもそもゆったりとした動作をくり返すヨガは、呼吸を落ちつかせ、体温を下げる方向へと働きかけます。また、ホットヨガはサウナと同じく、急激に温めてレッスン後には冷えるという落差が、自律神経を乱すこともあるのです。

もしもこれらを続けて冷えを感じているようなら、運動量の多いパワーヨガや、低温で行うホットヨガに変えることを検討してもいいかもしれません。