いかに苦労してトランプ氏に仕えてきたかを窺い知れる

長々と書いた理由は二つある。第一は、こうした記述から、トランプ政権の国家安全保障担当大統領補佐官がいかに苦労してトランプ氏に仕えてきたかを窺い知れるから。第二は、日本がNSCを設置後、外交・安全保障政策の質と量と影響力が飛躍的に向上したことを米側が評価していたと思うからだ。

ボルトン暴露本はこれ以外にも、中国やイランについて日米のNSCトップ同士が協議した一端を記述している。一昔前なら、信じられないような光景だ。

最後にボルトン氏の不幸を二つ。一つは、ネオコンと呼ばれながらも、共和党伝統的保守強硬派がトランプ外交を担当したこと。二つ目は直接のボスがドナルド・トランプ大統領自身だったことだ。

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