だから、「努力させること」を諦めるのはまだ早い
このように見てみると、内的統制の人は決して少なくはないようです。これは「努力できない人が多い」「努力を継続できる人は希有」という一般的な印象とは異なる結果ではないでしょうか。
努力に適した性質を持つ人が多いのであれば、ちょっとした工夫で彼らに努力させることができる可能性があります。もしかしたら彼らは、自分が努力を継続することに向いていると自覚していないかもしれません。
特に小さな子どもなどにいえることかもしれませんが、少し後押ししたり、意識を具体的な「努力」に向けてみるだけで、彼らはそれほど苦にせず努力を続けるようになる可能性があります。
※参考文献
・Rotter, J. B. (1966) “Generalized expectancies for internal versus external control of reinforcement” Psychological Monographs: General and Applied, vol. 80(1), pp.1–28.
・Lachman, M. E., and Weaver, S. L. (1998) “The sense of control as a moderator of social class differences in health and well-being” Journal of Personality and Social Psychology, vol. 74(3), pp. 763–773
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・Keedy, N. H., Ke_ala, V. J., Altmaier, E.M., and Chen, J. J. (2014) “Health locus of control and self-efficacy predict back pain rehabilitation outcomes” The Iowa Orthopaedic Journal, vol. 34, pp. 158–165.
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