夏フェスのレガシーは「毎年の来場者数」

夏フェスをビジネスとして捉えた場合、本質的には毎年の来場者数がレガシー(資産)となるものです。ラッキーフェスの場合は3年間で歴史あるフェスに比肩しうる6万人まで開催規模を押し上げたことが重要で、これで事業としての収益化の道のりは見えてきたのではないでしょうか。

先述したようにフェスはラッキーフェスを含めたプロのイベンターが事業として行うものと、町おこし的なイベントのものに二分されます。前者は雷雨や台風による中止リスクを織り込んだとしても、毎年の開催規模を拡大維持することでこの時代にはビジネスとしての収益が狙えるはずです。

そして後者は経費管理を徹底することで毎年の赤字を予算内に維持できさえすれば、町おこしの目的で自治体が継続的に開催することは可能でしょう。

なにしろ推し活市場全体が拡大し、音楽アーティストもそれが活動の中心となる状況下です。その前提から夏フェスの数もここまで増加したにもかかわらず、経済的にはその増加傾向を維持できているのではないでしょうか。

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