死を前に後悔せぬよう今から実行すること

私は緩和ケア医として、これまで約3000人の患者さんの最期と向き合ってきました。人というのはわりと楽観的で、これまでの日常がずっと続くと何となく思っています。しかし医療の現場にいると、必ずしもそうではないことを日々痛感します。

人はいつ死ぬかわかりません。もし近い将来に急に重い病気を告げられ、余命の話になったら、自分は何に後悔するだろうか。それを元気なうちに考え行動に移すことが、生き方のささやかな修正になり、後悔のない人生の完結につながると感じています。