容器の中にあるフィルムをはずし、たれの小袋を空けるのが面倒……。気づいてはいても改良が実現しなかった納豆業界に、革新が起きた。その裏ではどのような努力があったのだろうか。
家庭でのありふれた光景がヒントになった
信じられないことに、高度な買い手市場が成立している日本においてさえ、消費者は依然として、「ストレス」に悩まされ、大袈裟にいえば「忍耐」を続けている。この「ストレス」や「忍耐」からの解放は、新しいフロンティア市場を切り拓くチャンスになる。今回ご紹介する商品は、そんな消費者の抱く心理的負担を取り除くことで大ヒットに結びついた模範例である。
われわれ日本人がよく食べる納豆。この伝統食品には特段、ストレスの入り込む余地はないように思われる。だがこれまで「たれの小袋が開けづらく、指や服を汚すことがある」「はがしたフィルムがベタベタする」などの不快感を覚えたことのない人はいないのではなかろうか。ただ、これらはいわゆる「問題」とはいえない軽微な「面倒」としか見られなかったためか、納豆メーカーは積極的な対応をしてこなかった。
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