【グループ 他人を尊重できない】論破タイプ

権力を持たない人間のささやかな抵抗

子どもたちの間では最近、口論に勝つと、「ハイ、論破!」というのが流行してしまいました。国際舞台で堂々と議論ができる人材を増やそうと、日本でも欧米並みのディベート教育が求められている影響か、議論で相手を論破したがる人が、若い世代を中心に増えているようです。職場においては口下手な人や大人しい人を狙って議論を吹っ掛ける輩もいて、「ロジカルハラスメント」なる新語も登場しています。

ディベートで建設的な議論をするのは、もちろん悪いことではありません。しかし、目的が相手を言い負かすことになってしまい、相手の主張のわずかな矛盾点を突く揚げ足取りのようなことで、議論に勝ったと喜んでいるのは本末転倒でしょう。