テキサスが「イーロン・マスク帝国」に
加えて、マスク氏が経営する宇宙開発大手「スペースX」も、本社をテキサスに移転すると発表した。スペースXは宇宙船開発をカリフォルニアのロサンゼルス近郊で行っているが、実際の打ち上げはメキシコ湾沿いのメキシコ国境の町ボカチカの巨大な発射場で実施しており、エンジン試験はダラス近郊のウェイコ付近で行っている。
さらに、マスク氏がオーナーを務めるソーシャルメディア「X(旧ツイッター)」も、本社をテキサスに移転すると発表。Xはオースティンで100人を採用する計画だという。
一方、マスク氏の「ニューラリンク」は、脳とコンピューターをつなぐインターフェイスを開発している企業だが、やはりオースティンで300人を雇用している。ほか、同市近郊ではマスク氏率いるトンネル掘削ベンチャーの「ボーリング社」が事業を続けている。
コミュニティや学校建設も予定
マスク氏は、オースティン郊外で、スネイルブルックと呼ばれる新たなコミュニティ建設を計画、自身が経営する企業の従業員向けの住宅と、学校やレクリエーション施設を造営するという。
住居のほかに学校の建設も予定されている。オースティンには優良校として名高いテキサス大学オースティン校が存在するが、マスク氏はいわゆるSTEM(科学・技術・工学・数学)に特化した初等・中等教育学校を立ち上げようとしている。また、授業料無料の大学設立も計画中だという。