自分にとってのサステイナブルな労働時間で働く

どうせ業務がなくならないのであれば、長時間働くのではなく、長期間働けることを目指してはいかがでしょうか。

1日12時間働けば、8時間労働よりも1.5倍の業務量をこなせるかもしれません。では16時間働けば、2倍の業務量をこなせるでしょうか。一時的にはできるかもしれませんが、おそらく長くは続きません。そして、体を壊して終わってしまいます。

それよりは、自分にとってのサステイナブル(継続可能)な労働時間をしっかり働き、間に合わないものは間に合わない、できないものはできないと、明確に上長に意思表示してはいかがでしょうか。キャリアを心配する声も聞こえそうですが、心身を壊すよりは絶対にマシな方法です。

あまたのクライエントでたくさんの産業医面談をしていると、働く人たちに共通する問題が見えてくることがあります。多くの中間管理職のメンタル不調の原因も、その一つです。今のところ、その特効薬は見えません。日々の産業医面談の中で、何らかの治療法が見えてくることを願ってやみません。その時はここでいの一番に共有させていただきます。

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