「状況」「行動」から「だから社風がいいのだろうな」と想像する

例えば、商談場所が、先方の事務所としましょう。

「いつもより忙しそうだな……」と思うことはありませんか。

でも、これだけでは不十分。「状況」の観点しか見ていません。

「行動」の観点で観察をしてみてください。すると、

「部下と上司がフランクに会話しているな……」

と気付けるかもしれません。

さらに「影響」の観点でも観察します。想像といってもいいでしょう。

「だから、社風がいいのだろうな……」など、想像します。

いかがでしょう。

会話の内容が変わってくるように思いませんか。

お客様「お待たせしました」
営業「とんでもございません。お忙しい時に、ありがとうございます。皆様、とてもフランクに会話されているのですね」
お客様「え、そうですか?」
営業「だから、雰囲気がいつも素敵なのでしょうね」

気の利いた会話になりました。

まずは、SBI情報で観察をし、話のネタ(褒めどころ)を探してみてください。

先を読んで、どんな行動を取るか考える

気くばり力を高める、もう1つのコツを紹介しますね。

「三手先を想像する」、です。

例えば、商談の際にお茶を出してもらうことはないですか。

その時も、三手先で考えます。

「この後、誰が片づけるのかな? 目の前の担当者なのだろうな……」(一手先)
「片づける際、テーブルのしずくも拭かれるのだろうな……」(二手先)
「その後、きっとお湯呑みをパントリーに運ばれるのだろうな……」(三手先)

そして、次が肝心。

どんな行動をとると「気の利いた人」になれるのかを考えます。

無人の会議室
写真=iStock.com/Kobus Louw
※写真はイメージです

私の場合は、こう考えるようになりました。

さりげなくテーブルのしずくを拭き、お湯呑みを運びやすいよう、テーブルの隅(出口に近い場所)に移動させておくべきだ、と。

お客様は「そのままで結構ですよ」とはおっしゃいますが、高評価につながる気の利いた行動であることは間違いないでしょう。

いかがですか。

「気くばり」は、いくらでも鍛えられます。

ぜひ、「SBIの切り口で観察し、三手先を読む」、を心掛けてみてください。

確実にあなたの気くばりは、あなたの「強み」になることでしょう。