「無リスク資産」と「リスク資産」の配分の法則
自分のポートフォリオの中で、無リスク資産(現預金・個人向け国債)とリスク資産(株式・投資信託など)の割合を確認し、無リスク資産を十分に確保するようにしましょう。
リスク許容度(いくらまで損に耐えられるかの度合い)は人によって異なるので、あくまで参考情報ですが、無リスク資産とリスク資産の割合に関しては、「自分の年齢」と「120から自分の年齢を引いた数字」を対応させるのがひとつの目安です。
たとえば、自分の年齢が40歳であれば、無リスク資産:リスク資産の割合は40:80くらいの割合で持っておくということです。
資産が1200万円ならば、無リスク資産は1200万円×120分の40=400万円、リスク資産は1200万円×120分の80=800万円という具合です。
なお、一般的な「120-年齢」の法則は、算出される数字が株式の比率とするものです。
例えば、40歳ならば、80%を株式に配分し、20%を債券など株式よりもリスクの低い資産に配分します。預貯金などの無リスク資産は、この法則とは別で考えるというもので、使いやすいのか、使いにくいのか正直微妙です。前述の無リスク資産とリスク資産の割合目安は、筆者が使いやすくアレンジを加えたものです。
いざというときに必要な最低限の資金は確保する
ただ、資産が少ない場合は注意が必要です。たとえば、総資産が120万円の場合、無リスク資産40万円、リスク資産80万円でも良いということになってしまい、無リスク資産40万円では、ケガや病気で働けなくなったなど、もしもの場合に備えられません。数年以内に訪れるライフイベントにお金が必要な場合であればなおさらです。
そこで、預貯金などの無リスク資産は、最低でも生活費6カ月から1年分、金額目安としては150万〜300万円は持っておきたいところです。
リスク資産の比率が高いのであれば、無リスク資産の比率を高めるようにしましょう。
毎月の積立金額が投資資産に多く回りすぎているならば、預貯金など無リスク資産の積立金額を増やすことも考えましょう。