結論から話すための「2つのポイント」

同様に、話をする際も結論=ゴールを最初に伝えることが大切です。結論とは、相手が一番知りたいことです。

藤本梨恵子『なぜか惹かれる人の話し方 100の習慣』(明日香出版社)
藤本梨恵子『なぜか惹かれる人の話し方 100の習慣』(明日香出版社)

上司「昨日の商談はどうなった?」
部下「結論としては、200個の発注をいただきました。近々イベントを企画しているので必要ということでした。今、工場に納期を確認中です」

このように結論ファーストで話せば、相手は必要な情報をすぐ知ることができ、安心します。相手に相談したいことがある場合は、「○月○日に先方に同行をお願いできますか?」などと何をしてほしいのかを明確にして伝えましょう。

結論から話すためには、次の2点が効果的です。

①「結論から言うと……」を枕詞にして話す

この口癖を身につければ、常に結論を考えざるを得ません。まず結論を考える習慣をつけることが大切です。

②相手の話を要約する

普段の会話で「つまり、○○ということでしょうか?」と相手の話をひと言にまとめる要約の練習をすると、瞬時に話の結論がわかります。

初めて聞く相手の話が要約できれば、自分の話は容易に要約でき、自然に結論から話せるようになります。

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