たわいもないSNS投稿を見ても、苦しく、しんどく感じる理由

SNSで「幸せそうな投稿」をした人は、不特定の人に向けて「幸せそうな家族写真をアップしただけ」です。

誰か一人に向けて「幸せを見せつけている」わけではなかったりします。

ただ、それをわかっていても気持ちをかき乱されるのだとしたら――。

「ネガティブなスキーマが強くなっているのかもしれないな」と、ちょっと疑ってみるのもいいかもしれません。

藤野智哉『「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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スキーマには、「自分は誰からも愛されない」というようなネガティブなスキーマもあれば、「世界は優しい」といったようなポジティブなスキーマもあり、基本的にはどちらもみんなもっています。

ただ、しんどいときなどにはネガティブなものが前に出てきやすくなります。

必要以上に、「私はダメな人間だ」「自分は誰からも愛されない」などと自分のことをネガティブに思うスキーマがあると、たわいもない普通のSNS投稿を見ても、苦しく、しんどく感じることがあったりするのです。

「何気ない投稿を見ただけなのにしんどくなったかも」と思ったら、「私を苦しくしているのは、私のスキーマじゃないかな」と考えてみることも大切だったりします。

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