週末に自然の多いところで息抜きをし、明日へつなげる

山にキャンプに出かけると、まったく面識のない他のキャンパーたちともわりと気楽におしゃべりができます。山登りをしている人もそうで、お互いに自然に挨拶を交わしています。

お互いに幸せな気分で落ち着いた心になっているので、面識がなくとも警戒心を持たずに挨拶することができるのですね。

都会での生活に心身ともに疲れてしまい、田舎で暮らそうという人が増えているというお話を聞いたことがありますが、田舎暮らしは心理学的にいっても正解です。自然が多いところのほうが空気もおいしいので、ストレスを感じにくいのです。

平日は都会で暮らしていても、週末には田舎に出かけるという人も少なくないと思いますが、それも正解です。

週末に自然の多いところでたっぷり息抜きをしておけば、「さあ、また明日から頑張ろう!」という意欲や活力が生まれます。

結局のところ、海でも、山でも、とにかく自然が豊かなところであればストレスを発散できますので、そういう場所にちょこちょこと出かける習慣を身につけておくといいですよ。

年をとってから田舎に住もうとお考えの人もいるでしょうが、年をとるのを待たずに、さっそく今週の週末からでも田舎に出かけてください。心身によいことは、遠慮せずにどんどんやったほうがいいに決まっています。

神社やお寺に参拝、地蔵に手を合わせる

日本人は、欧米人などと比べると宗教心が薄いといわれています。統計にもよるのですが、だいたい6割以上の日本人が自分を無宗教だと考えているそうです。

でも、神さまでも、仏さまでもかまわないのですが、宗教心は持っていたほうがよいかもしれません。「私は、神さまにちゃんと守られている」と信じることができると、ストレスも感じにくくなりますし、悩み事を抱えたりしなくなります。

ニューヨークにあるイェシーバー大学のエリザー・シュネイルは、9万人を超える女性を約8年間追跡調査し、教会に頻繁に出かけるとか、宗教的な儀式を欠かさずにやっているという人ほど、心に安らぎを感じて、すべての死亡リスクを減らせるという結果を得ました。宗教心を持つことは、心の健康に役立つのです。

もともと宗教というものは、心の安寧を願って生まれたものですから、宗教心がある人ほど心に余裕を持てるのも、当たり前といえば当たり前です。

特定の宗教団体に入信しなくともかまいませんが、たとえば神社やお寺を見つけたら、ぜひ参拝させてもらいましょう。街中で小さなお地蔵さんを見つけたら、手を合わせてみましょう。

そういうことをちょこちょことやっていると、心がスッキリしてきて、ストレスも感じない体質になってきます。