※本稿は、和田秀樹『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
優しさが空回りしてモテない男性の共通点
ほとんどの男性は、女性に優しくすることが「モテる男」の条件と考えていますが、どんなに優しくしても、女性から愛されない男性もいます。
周囲の人から、「あの人はイケメンだね」と言われている人であっても、例外ではありません。
これは一体、どういうことでしょうか?
その原因は、男性が「優しさ」と思い込んでいる言動が、女性には「優しくない」と映っていることにあります。
男性が「相手のため」と思ってやっていることが、逆に裏目に出ているケースが少なくないのです。
日本人の男性に多いとされる3つのパターンを紹介します。
男性にとっても、女性にとっても、日常的な「あるある」だと思います。
最も多いのが、「女性の意思を尊重する」ことが優しさと思い込んで、すべての決定権を相手に委ねてしまうことです。
旅行先を決めたり、どこかへ食事に行く際に、よくあるパターンです。
【女性】今度の休みは、どこに行こうか?
【男性】そっちの行きたいところでいいよ
【女性】私は京都がいいな。どこかある?
【男性】すぐには思いつかないな
【女性】じゃぁ、京都でいい?
【男性】京都には詳しくないけど……
男性は女性の考えを大事にして、それを「最優先」することを大事にしています。
すべての決定権を女性に委ねることが、女性に対する優しさだと思っているからですが、こうした対応をされると、女性は「優柔不断な人だな」とか、「自分の意見はない人なのかな?」と感じてしまいます。
男性が考える優しさを、女性は「物足りない」と受け取ってしまうのです。
「彼女は何を望んでいるんだろう?」と考えることは大事ですが、それだけでは相手を不安にさせるだけです。
女性によっては、「黙って俺についてこい」的な強気な言動を好む人もいるでしょうが、多くの女性が「一緒に考える」くらいの協調的な姿勢は見せてほしいと思っています。
優しさが空回りしている男性は、こうして恋愛対象から除外されているのです。