「後で何が起きても後悔しない」と先に決めておく

勉強をがんばり始めたのは、中3の秋以降です。

普通は、夏休みくらいから本格的に受験勉強を始めると思います。部活を引退し、それ以降が受験期本番というイメージ。だけど僕は、夏休みはめちゃくちゃ遊びたかったのです。

まわりの友人は当然、夏期講習に通っていました。でも僕は、夏休みは「遊ぶこと」を選びました。そして、思う存分遊びました。

結果的に志望校に受かることができましたが、仮に落ちていても、僕の性格的に夏休みに勉強しなかったことを悔やんではいないと思います。

なぜなら、「夏休みは遊ぶ」と決めたのは自分だから。

「勉強しなきゃ」、「でも遊びたい」。

……こんなふうに、複数の選択肢から自分の行動を決めないといけないことって、よくあると思います。

一般的には、勉強するほうが正しい選択ですよね。もし遊ぶことを選んで受験に失敗したら、みんなは「後悔するだろう」と思うでしょう。

でも、「後々何が起きても後悔しない」と先に決めれば、後悔はしません。

自分で判断したことなら後悔しない。これが僕の信条です。

どんなアドバイスをされても行動を起こすのは自分

僕は人の話を聞くのが好きです。

ニートと居候とたかさき『嫌なこと全部逃げてみた アラサー男3人のがんばらない日常』(KADOKAWA)
ニートと居候とたかさき『嫌なこと全部逃げてみた アラサー男3人のがんばらない日常』(KADOKAWA)

感情的にならないタイプなので、「人間味がない」と言われることが多々あります。それもあってか、感情的な人の話を聞くことは特に楽しい。悪口とか、恋愛関係とか、人間味を感じる話は特に面白いなと思います。たかさきは感情豊かなので、話を聞いていて面白いです。

10人いたら、10通りの考え方があるじゃないですか? 同じテーマでも人によって意見が異なったりして、興味深いです。

でも、聞いた話を自分に取り入れるかは別問題。

僕の場合、話を聞いても「こういう人なんだな」と相手の情報がアップデートされていくだけ。「自分にも取り入れよう」と自分が変化することはなく、ただ、「新しい一面が見られて面白かったな」と思う程度です。

ニートということもあって、僕は人から意見をもらうこともよくあります。善意でアドバイスをくれる人もいるし、中には悪意を持って言葉をぶつけてくる人も。

でも、そういうのを踏まえて最終的に行動を起こすのは自分。

意見をもらうと「自分が変わらなきゃ」と思ってしまう人もいますが、僕は「自分はどうしたいのか」が一番大事だと思う。自分が納得できないことをやったり、やめたりする必要はありません。

もらった意見や考え方、聞いた話は「まわりの声」として置いておいて、必要なときに必要だと思うものだけ引き出すくらいがいいんです。全部を自分の中に入れないほうが、心穏やかに生きられると思います。

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