まわりの友達が出世してもまったく焦りはない

「働いていないのに、なんでお金があるの?」と疑問に思われるかもしれません。

でも僕は、まわりが大学に通っている間、ずっとアルバイトをしていました。18歳からフリーターをしていたし、働けば働くほど稼げたのです。「貯金をしよう」という気はまったくありませんでしたが、そんなに物欲もないので自然とお金が貯まりました。

ニートになってからは、フリーター時代に貯めたお金を取り崩して暮らしています。YouTubeを始めてからはその収入がありますが、それ以前から毎月ちゃんと家賃を払っています。

まわりの友達は大学を卒業し、就職し、どんどん出世していきます。近くにいるたかさきも、仕事をがんばって成果を出しています。素直に「すごい」と思います。

でも、まったく焦りはありません。というか、焦りがあったらニートやってません。

ただ、フリーター時代は同年代が就職でアルバイトを辞めることに寂しさは感じていました。

同年代がいなくなったので、必然的に年下とばかり遊んでいましたね。

だから、「あいつ、いつまでいるんだよ」と煙たがられていたかもしれません。

「家では絶対に勉強したくない」その一心で毎日塾通い

そんな、焦らず自由に生きている僕が人生で一番がんばったことは、高校受験です。

中学3年の夏、そろそろ志望校を決めないといけない時期です。僕はまったく高校の情報を知らず、進学先について何も考えていませんでした。

千葉県の高校一覧が載っている冊子があったので「開いたところに書いてある高校に行くわ」と言い、パッと開いたページにあったのが僕の出身高校。その場にいた友人が同じところを志望していたので、一緒に目指すことになりました。

適当に決めたので、志望校の立地や学力、校風など、なんにも知りません。受験勉強を始めてから、実はけっこう難易度が高いことを知りました。

勉強する人のイメージ
写真=iStock.com/taka4332
※写真はイメージです

結局、模試では一度も合格判定を出せないまま受験本番を迎えることに。受かってよかったです。

僕は、家は「息抜きをする場所」と決めています。

家では絶対に勉強したくなかったので、毎日塾に行きました。家では息抜きに徹する分、塾ではめちゃくちゃ勉強する日々。

親からは勉強している姿が見えないので、「大丈夫?」とだいぶ心配されましたが、無事に合格。人生でもっともがんばった時期でした。

それだけがんばれた理由は、「勉強が楽しい」と思えたから。

入り口は「友人と同じ高校に行きたい」という気持ちだったけど、やっていくうちに勉強自体が楽しくなったのです。その延長線上に「高校合格」という分かりやすい目標があったので、そこを目指していた感覚。本当に努力していたと思うけど、苦しさより楽しさのほうが大きかったです。