50代からのマットレスは「柔らかく」「暖かく」「厚く」すること

まずお手軽にマットレス・敷布団系(以下マットレスで統一)でできることは、今のマットレスに少し手を加えることです。一人暮らしなどで周りの目が気にならない方であれば、マットレスの下に段ボールを敷くことをおすすめします。

意外かもしれませんが、年をとると床からの冷たさが眠りの質を下げていることがあります。

また若いときには感じなかった、床に当たる痛み・感覚(これを床付き感と言います)が、50代になると眠りの質を下げてしまいます。

50代になったら、今までのマットレスより「柔らかく」「暖かく」「厚く」することがポイントです。このポイントを押さえておけば、それほどお金をかけなくても対策することができます。

その中で最もお金がかからない方法としてダンボールが最適なのです。段ボールを敷くだけで、かなりのクッション性と床からの冷たさを防ぐことが可能になります。

ダンボールの見栄えが気になる方は「すのこ」をおすすめします。マットレスはカビが生えやすいのでカビの防止にもなります。

最後は安価で薄手のマットレスを下に重ねる方法です。今のマットレスにほんの少しでも厚みを加えると、まったく違うレベルの寝心地になります。

確実に改善効果を得たいなら「厚さ10センチ以上」

本気コースでまずおすすめしたいのがマットレスの買い替えです。

このジャンルは冒頭でも書いた通り、「寝ている時間で割ったら安い」「人生の3分の1は寝ている時間ですよ」といった営業トークに乗せられて、つい10万円以上、時には数十万円のマットレスを買ってしまいがちです。

本書ではそこまでお金をかけずとも、確実に改善効果が感じられるマットレスの選び方のポイントを解説します。

まず押さえておきたいのが「厚さ」。10センチ以下だと、どれだけ高性能でも50代の睡眠問題を解決するには不十分です。

逆に言えば厚さが10センチ以上あれば、よほど粗悪品でない限り、改善効果が感じられる可能性が高いと言えます。

残りはやはり「寝心地」。これには各人の好みがあるとはいえ、やはり高級になればなるほど、寝心地は良くなっていくと感じる方が多いのも事実です。ただ、マットレスの世界は車と似ていて、あるレベルからは値段ほどの違いは感じないものです。

それなりにお金を出しても失敗のないマットレスの選び方として、まずはニトリなどのコスパの良いブランドのマットレスを購入することです。

また反対に高級ブランドの廉価品も一考の価値ありです。