不況の影響で、再び「就職氷河期」に突入した就職戦線は、厳しさを増している。企業各社は採用人数を絞り込んだため、大学の厳しい選別が行われている。有力人事マンが採用の舞台裏を語り尽くす。

【サービス】どこの会社でも面接で必ず聞くのは、大学4年間で、何を目標とし、どういう手段を使って何をやり遂げてきたのか、また失敗したら、どうやって克服してきたかだ。学生時代はサークル、ゼミの活動でも何でもいいが、能動的にあらゆることにチャレンジした体験なり、経験を積んでほしい。

【建設】今の学生の典型的な行動パターンを僕らは「三角形」と呼んでいる。つまり、学校、家、アルバイトの3つを回っているだけなんだ。以前は、学校の外でクラブ活動や地元の社会人のいろんなサークルに入って先輩の社会人とコミュニケーションをとる場があった。そういうつきあいを経験して少しずつ大人に成長していくような仕組みもあった。

(宇佐見利明=撮影)