さらには、「運が悪い」と思い込んでしまうと、それ以上、実態を把握するとか自分の置かれた環境をふり返って分析するなど、「把握する」といった行為をしなくなってしまいます。すると、いいことであっても悪いほうへと解釈するため、悪い面(苦手な先輩がいた)には敏感で、いい面(希望の部署に行けた)には鈍感になります。

悪い面ばかりを見る思考のクセに気づいてほしい

たしかに、嫌な先輩がいる部署に配属になったことは「運が悪い」のですが、希望の部署に行けたという「運がいい」面もあります。

ものごとには、「いい面」もあれば、「悪い面」もあります。それなのに、「運が悪い」と思える面だけに思考をフォーカスするのは、マイナス思考に支配されているということです。それが続くと、やがて自分に対して“運が悪いタイプ”などとネガティブなレッテル貼りをすることもあります。

まずは、そのことに気づくことが大切です。そして次に、自分にとって「いい面」も探してみることです。「悪い面」にフォーカスするのをやめて、いい面を探す。こうしたいい面も見るようなもののとらえ方に修正していくといいでしょう。

舟木彩乃『「なんとかなる」と思えるレッスン 首尾一貫感覚で心に余裕をつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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また今井さんは自分で設定した「~でなければならない」というルールに縛られ、「自分は後輩だから先輩に意見を言ってはいけない」「若輩者の自分が我慢すべき」などと考える「すべき思考」をしているようです。

このような視野を狭めるような思考を続けていくと、いつしかそれがクセとなり自分の心に固着していきます。その思考グセを修正する方法は、別のとらえ方や考え方を模索することです。

また、2~5年先に「自分はこの会社でどうなっていたいか?」と「なりたい自分」について、考えておくのもいいでしょう。視野が広がり、目の前のことだけにとらわれた考えから、少し離れることができると思います。

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