子どもの習い事を「浪費」か「投資」か見極める

また、このバランスシートは、ほかのことにも応用できます。

その一つが、子どもの習い事について。

右の負債のところに、習い事の月謝などを書き込み、左の資産のところに、その習い事で獲得できるスキルを書き込みます。例えば、学習塾に通わせることで得られるスキルは学歴、英会話教室なら英語力、サッカーなら運動能力といった感じで書き込み、それが負債のところの金額に見合っているかどうかを判断するのです。

廣津留真理『子どもも自分も一緒に成長できる これからの親の教科書』(KADOKAWA)
廣津留真理『子どもも自分も一緒に成長できる これからの親の教科書』(KADOKAWA)

すると、子どもが将来なりたいものが学歴を必要としないものなら、塾代という負債をこれだけ抱え続けるのはもったいないですし、反対に、もし英語力を活かせる世界に進みたがっていたら、英会話教室代は負債から資産に変えることができます。

このように負債と資産を見比べることで、子どもの習い事一つ一つを客観的に見ることができるようになるのです。

そして、それは、その習い事が、子どもにとって「浪費」か「投資」かを見極めることにもつながります。

だからこそ、バランスシートは企業だけが作るものと思わず、その考え方を家計にも取り入れてはいかがでしょうか。

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