家事や育児はどうすればラクになるか。長女を小中高と公立・塾ナシでハーバード大学に進学させたディリーゴ英語教室代表の廣津留真理さんは「多くの親は『○○しないといけない』という思い込みに縛られて、家事や育児が大変になっている。もっと自分本位の考え方を持って、手を抜けるところは手を抜いていくべきだ」という――。
※本稿は、廣津留真理『子どもも自分も一緒に成長できる これからの親の教科書』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
日本人は「昭和の習慣」に縛られている
突然ですが、皆さんはこれまで、「子どもをいい学校に通わせるために塾に通わせなければいけない」とか、「お弁当に冷凍食品を入れてはいけない」とか、あるいは「老後のためにお金を貯めないといけない」とか、「○○してはいけない」などと考えたことはありませんか? 特に子どものためになると、途端にこの考え方になる方をよく見かけます。
「○○しないといけない」という考えは日々の暮らしの中でときおり浮かんでくるかもしれませんが、そもそもそれって本当にしないといけないことなのでしょうか?
日本は昭和の時代にできた習慣を大事にしすぎるきらいがあると、私はつねづね思っています。
例えば、「お盆や正月は帰省しないといけない」。
よくニュースなどで新幹線の混雑状況や道路の渋滞情報などとともに孫がお祖父さんやお祖母さんに会いに行くシーンが流れますが、なにもそんなに混んでいるときに帰らなくてもいいじゃないですか。空いている時期に帰省したりお墓参りをするなど方法はいくらでもあるはずです。
もちろん、お盆や正月しか長期休暇が取れないという理由もあると思います。でも、そもそも「自分が好きなタイミングで長期休暇が取れない」という考え方自体が、私には不思議でしょうがありません。