つらいのは「思い込み」のせいかも

「○○しないといけない」というのは、言ってみれば謎の思い込みで、自分自身に制限をかけている状態です。そして、そうした思い込みが根付いていると、何かの行動を起こすとき、知らず知らずのうちに「どうせできない」と否定的な考えに陥り、結局、何もできなくなってしまいます。

でも、もし「謎の思い込み」=「マインドブロック」を外すことができたら、もっと考え方が自由になり、日々がラクに楽しくなると思いませんか。

子育てをはじめ、よく私が聞く悩みの中には、こうしたマインドブロックにとらわれているからこそ抱くものが多いように感じます。実は抱えている悩みや問題は些細なことで、マインドブロックを外すだけで解決できるものも少なくないのです。

何にも縛られずに自由に生きる。

きっと、その方が精神的にも健やかな毎日が送れるにちがいありません。

ぜひ皆さんも、これを機に一つ一つ外していきましょう。

「思い込み」は他人軸によって生まれる

多くの人がマインドブロックに縛られている理由。

その一つに、自分軸ではなく他人軸で生きているということが挙げられます。

常に誰かの目を気にしている――。

自分で考えるのではなく、頭の中に誰かがいて、何をするにもその人に遠慮している状態です。

例えば、母親が「お弁当に冷凍食品を入れてはいけない」という考え方に至るには、どこかでそのお弁当を見られて「家事を手抜きしていると思われたら恥ずかしい」という気持ちがきっと頭のどこかにあると思います。

そもそも、家事をすべて一人で完璧にこなすなんて到底無理な話です。手が抜けるところがあれば絶対に抜いた方がいいし、家事を外注(家事の代行サービスやハウスクリーニングなど)したって誰かに文句を言われる筋合いはありません。

調理済みのチャーハンと冷凍されたパックのチャーハン
写真=iStock.com/Oliver Wu
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