宇佐美進典氏が「ツイッター」を添削!
×BEFORE
(1)正確を期すために四角四面な書き方をすると、ツイッターのなかでは埋もれてしまう。事実関係をしっかり押さえたうえで、親しみやすい文体を心がけたい。
(2)ツイッターは一つのツイートにつき140字以内という制限がある。このため制限ギリギリまで書いてしまうと、ほかのツイートへのコメントを書き込みづらい。120字以内に抑えたほうがいいだろう。
(3)「いまどうしてる?」を書くことが勧められているが、個人的な交友関係を知って喜ぶフォロワーは少ないだろう。
(4)RTには、発言をそのまま引用・転送する「公式RT」もあるが、私は使っていない。何らかの付加価値をつけることが、フォロワーを増やすことにもなる。
○AFTER
(1)ワキは締めつつ気軽な雰囲気を
やり取りを気楽にできるのも魅力の一つだが、イタズラのようなツイートも少なくない。書き方はくだけているが、「10名以上のフォロワー」と「入社の意志を明らかにすること」がフィルターになり、就職の熱意に応じて絞り込める。
(2)キツイ質問にこそ誠実に対応する
ツイッター採用の際に寄せられた質問の一つ。こちらにやましい点がなければ、誠実に対応することで理解は得られるはず。むしろキツイ質問のほうが注目度は高いので、チャンスといえる。
(3)シンプルな言葉で自分の考えを書く
ツイッターの発言は「ダダ漏れ」になりやすい。その意味で嘘のつきづらいメディアだ。だからこそ、ときには経営哲学も書く。自分の考えに共感してくれる人たちと、事業を進めていきたいのだ。
(4)リツイートには付加価値をつける
自分の考えを加えなければ、RTの意味がない。「三田割り」は社内でスマートフォン向けビジネスを立ち上げた事業責任者の名前から取ったもの。全社員で三田さんを応援しようという意味合いも込められている。
宇佐美進典(うさみ・しんすけ)
1972年生まれ。96年早稲田大学卒業。トーマツコンサルティングなどを経て、99年アクシブドットコム(現VOYAGE GROUP)を創業。