賃貸のほうが無難なことも多い
★持ち家か賃貸か、著者の意見
・「買うか、借りるか」を悩む前に、「家に何を求めるか」をはっきりさせる。
・物件の価値と価格を正しく判断してから購入するか決める。
・「家賃を払わずに済む」という理由だけで購入を決めない。
・転勤になったとき、持ち家はすぐに売ったり貸したりできないデメリットがある。
・若い世代は、賃貸のほうが無難なことが多い。
・「買ったときより値下がりしてもいい」のなら購入もあり。
・経済的な損得よりも、「自分の家を持ちたい!」という所有欲を満たしたいのなら、購入もあり。
・損するか得するかはあとにならないとわからない。「欲しい」と強く思うのなら、購入する。
・余裕資金がないのなら、住宅ローンを借りて家を買うのは慎重になるべき。
・転勤が多い人、大きな借金を背負いたくない人、いろいろな場所に住んでみたい人、収入が不安定な人は賃貸向き。
「どちらにもメリット・デメリットがあり、最終的にどちらが得かは実際に時間が経過しなければわかりません。価値観にもよるところも大きいでしょう。どちらも購入時や転居時にはまとまったお金が必要ですから、しっかり貯めておくことが選択肢を広げます」(坂本綾子『今さら聞けないお金の超基本』/朝日新聞出版)
判断基準になる「200倍の法則」
「買ったほうが得か、借りたほうが得か」の判断基準のひとつに「200倍の法則」があります。
「物件の購入価格」と、「その物件に賃貸で住んだ場合の賃料」を比較して、「購入価格が、家賃の200倍以下なら買ったほうが得」と考える法則です。
ファイナンシャルアカデミー代表の泉正人さんも、監修を務める『誰も教えてくれないお金の話』(うだひろえ/サンクチュアリ出版)で、次の公式を紹介しています。
「想定家賃×200倍以下=失敗しにくいマイホーム購入価格」