[ベトナム料理・カレー] 亜細亜食堂 サイゴン 上町店

――無農薬パクチーの 清冽なパンチを満喫

「世田谷線の路面電車が目の前に見えるので、子どもや鉄道ファンもいらっしゃいます」と鍋谷雅史マネージャー。ほかに、狛江に姉妹店が4店ある。

●東京都世田谷区世田谷3-3-5 TEL/03-3420-5581 営業時間/11:30~14:45(LO)、17:00~23:30(LO、ドリンクは24:00LO)月曜昼休(祝日の場合営業、その場合火曜昼休) 不定休あり 70席

ベトナム人のハイ料理長が作るヘルシーなベトナム料理はもちろん、本格的な味わいの各種カレーも人気。パクチーや空心菜、バジルミント、春菊といった野菜類の多くは、社長自らが狛江の農場で無農薬で作ったもの。

1.豚と背脂だけを使った「ベトナム風ツクネ」(2本680円)。もっちりした食感は開店当時から一番人気。ベトナム産ビール「バーバーバー」(600円)とも相性抜群。
 2.ナスとチキンが入った「サイゴン特製カレー」(780円)。カレーは水を一切使わず、タマネギの水分だけで作るので、辛い中にも自然な甘みがほんのり。「プレーンナン」(350円)もまた水を使わず、ヨーグルトと牛乳だけで練る。
 3.自家栽培の無農薬パクチーがたっぷり楽しめる「パクチーのサラダ」(500円)。甘辛の自家製ベトナムドレッシングで。春先までの季節限定メニュー。奥右端は、パクチー梅酒のロック(580円)。
 4.エビ、豚肉、キュウリ、ビーフン、大葉、ニラを包んだ「生春巻き」(2本610円)。特製味噌だれが日本人の口に合う。

[トラットリア] イル コンソラーレ

――大地が香る野菜を健やかな豚肉と

若者が集まる下北沢において貴重な大人のための一軒。歌舞伎役者、オペラ歌手、経営者など客層も幅広い。4~5名用の小上がりがあり、小さな子ども連れでもOK。3000円台のイタリアワインが多数揃う。

●東京都世田谷区北沢2-18-5 NEビル1F TEL/03-5431-6560 営業時間/11:30~14:00(LO)、18:00~22:00(LO) 月曜、第3火曜休(祝日の場合は翌日) 24席

東京・青山のスペイン料理店や下北沢のイタリア料理店でシェフを務めた手嶋正人さんが、2002年5月にオーナーシェフとして開店。年に1回はイタリアへ行き、見聞を広め、食材も買い付けてくる。農家から直接仕入れる野菜のおいしさには定評あり。その他、爽やかな旨味の岩手産白金豚、赤身の旨さを堪能できる青森の短角牛など、健やかに育てられた国産の素材を厳選して使用。寒い日にはスープをつくるなど、メニューは気候を見ながら毎日更新する。

1.からすみが気前よくかかった「ずわい蟹と“自家製からすみ”のオリーブオイルのパスタ」(1850円)。
 2.「骨付き白金豚の網焼き」はロース300g(2650円)。脂までが甘く、塩胡椒のシンプルな味付けが白眉。
 3.「いろんな野菜の中さんの健康サラダ」(950円)。ニンジン、カブなどが皮付きのままごろりと切られ、野菜本来の味が浮き立つ。
 4.「本日の前菜の盛り合わせ」(2人前1900円)。地鶏のレバームース、魚介のマリネ、カポナータなど充実の8種類。

(文・構成=一志治夫 撮影=牧田健太郎)