親しい人が極端な行動に走るのをどうしたら止められるか

それでは、我々は「死にたい」と言われた時にどうすれば良いのでしょうか。私の考える正解は必ずしも「自殺を予防する」ではありません。特に、自殺することを考えている人や、身近な人を自殺で亡くした人が「自殺を予防するのは人間として当たり前のことだろう」「それ以外の選択肢なんて考えられない!」なんてことを聞いたら、傷ついたり、しらけたりする場合もあるでしょう。

とはいえ、自分にとって大事な人から「死にたい」「自殺するつもりだ」と言われたら、多くの人は自然と「どうすれば止められるだろうか?」と考えるでしょうし、そういうことについて知りたい人も多いと思います。

そこで、まず、自殺を防ぐために何をどう考えればいいのかということについて説明をしていきたいと思います。

基本中の基本、緊急事態の場合は119番と110番

ごくごく当たり前の話ですが、まず、すでに自殺企図をしている状態に遭遇したのであれば(例:自殺をしようと思って睡眠薬を過量服薬し、意識朦朧とした中で電話をかけてきた)、119番に電話をして速やかに救急車を呼ぶということになります。

なんとも当たり前の話ですが、これが最も重要なことです。

高層ビルの大きな窓に向かってスマートフォンで会話している女性
写真=iStock.com/kohei_hara
※写真はイメージです

では、まだ自殺企図をしていない状態であるが、今にも自殺企図をしそうだという場合はどうでしょうか(例:自殺の手段の準備が済んだ状態で「これから自殺する」という連絡が来た)。もちろん、この場合はベストな対応が一義的に決まるわけではないのですが、もし自分一人ではどうにもできないがこの人の自殺を止めたいと思った場合は、110番をして警察に連絡をするのが良いと私は思います。