岸田内閣の花粉症対策でハゲ山が加速する

わが国の森林・林業の最大の問題は、皆伐された跡地では、3割しか再造林(苗木を植えて林を育てること)されていないことだ。伐採された林地のほとんどが植林されず裸地となっているのである。

この春に岸田文雄総理は突如、「花粉症は多くの国民を悩ませ続けている社会問題」と発言し、対策を求めた。5月末に取りまとめられた花粉症対策関係閣僚会議の方針には「スギの人工林の伐採面積を現在の年間5万ヘクタールから7万ヘクタールに広げ、10年後にはスギの人工林を2割程度減少させる」とある。ハゲ山はさらに増加するだろう。

【図表】主伐面積と人口造林面積の推移
出典=林野庁「再造林の推進」(令和2年10月)より

再造林されない原因は「立木価格」の低迷

なぜ、再造林は進まないのか。