学校名に「国際」とつく私立中学が増えている。国際と聞くと、「英語力」「海外で活躍できるコミュニケーション力」が身に付くイメージがあるが、実態はどうか。グローバル教育を強みとするニューウエーブ校15校について、学校事情に詳しいプロ3人に話を聞いた――。

※本稿は、『プレジデントFamily 中学受験大百科 2023年完全保存版』の一部を再編集したものです。

Q 国際系中学が増えているのはなぜ?

【後藤和浩さん】(声の教育社 常務取締役、以下:後藤)人気なのは間違いないと思います。受験対策用の過去問題集も、国際系中学のものを求める母数があきらかに増えてきました。海外大学に進学してほしい、将来海外で働いてほしいなど、中学の時点で明確な将来像がなくても、「使える英語」は国内の難関大学の受験でも有利に働きます。

『プレジデントFamily 中学受験大百科 2023年完全保存版』
『プレジデントFamily 中学受験大百科 2023年完全保存版』

【北一成さん】(首都圏模試センター 取締役教育研究所長、以下:北)今は、楽天やパナソニックなど、英語力がないと管理職になれなかったり、公用語が英語だったりする日系企業もあり、受験校を選ぶ保護者の基準が変化してきているのを感じます。大学入試が変わるぞ、これからは英語4技能が問われるぞといわれだしたのが、2015年ごろから。そこで情報をキャッチした保護者が子供を英語塾に通わせるようになりました。

【矢野耕平さん】(スタジオキャンパス 代表、以下:矢野)少子化ですし、海外に目を向けなきゃいけないという危機感を、今は少なからず誰しも持っていると思うんですよね。ウクライナ侵攻など世界情勢も揺れていて、いろいろと不透明なことの多い今、英語をはじめとする、国際社会に適用する能力を育ててくれそうな「新しい学校」への期待は高まっていると思います。

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