予定変更になってもリフレッシュはできる

このように普段無意識にやっていることですが、せっかくの夏休みであれば、ぜひ、意識して自分の五感を刺激してみてはいかがでしょうか。1つのイベントで複数の感覚を刺激できるものもたくさんあります。

例えば、旅行に行くときは、旅先のにおいを意識してみる。森林のにおい、温泉のにおい、いつもと違う街のにおいなど。また、道中はお気に入りの音楽を聴きながら、日常とは異なる景色に目を向ける。外出先で、普段は食べない郷土料理などで、視覚、嗅覚、味覚を刺激する。海水浴、温泉、サ活は、視覚、嗅覚、聴覚、触覚を刺激してくれます。

Aさんは、キャンプ地には行けませんでしたが、臨機応変に対応したおうちキャンプで子供たちと共に非日常的な体験をして楽しい時間を過ごすことができ、日頃の緊張感から解放されたと思います。このような方は、きっと秋以降も元気に働けると思います。

一方、「夏休みに縦走登山を計画したけど、雨が降ってできなかった」「家族が病気になって、予定していた家族旅行に行けなかった」など、夏休みの予定が天気や病気などにより、叶えられなかったという話を聞くこともあります。次に、そのようなときの処方箋を書いてみたいと思います。

雨
写真=iStock.com/Sundry Photography
※写真はイメージです

どのような「感情」を得たくて旅行を計画したのか

せっかく楽しみにしていた計画ができなくなってしまったことは残念に思います。しかし、そのようなときは、その計画は、どのような感情を得たくて計画したものだったのか、考えてみてはいかがでしょうか。

その感情は、登山や旅行や夏フェスなどの目的地に行くことや目的の行動をしないと得られないものでしょうか。

全く同じ感情ではなくても、似た感情を違う目的地、違うイベントで得ることはできないでしょうか。そして、日常生活から気持ちを区切り気分転換をすることに目を向けてみてください。

海外旅行に行けなくなったから、行く予定だった国の映画を見て、その国の料理を日本で食べ歩きする。イベントや目的地に行けなくなっても、家にずっといるのではなく、他のイベントでもいいから、他の目的地でもいいから、その時間を楽しむ。予定とは違う方法でも、五感を刺激し、ポジティブな感情を得ることはきっと可能です。

このような変更ができる人は、きっと日頃のストレスや疲労感から、解放される時間を過ごせるのだと思います。