TOEIC L&Rテストはビジネス英語習得にうってつけ

「ビジネス英語」とは具体的にどんな英語でしょうか。

たとえば、銀行員が仕事で使う英語と、建築会社で働く人が仕事で使う英語はまったく違うはずです。

ここでは、業種や業界を問わず、一般的なオフィスで日常的に使う英語をビジネス英語と定義します。

そう考えると、TOEIC L&Rテストはどの業界・職種の人も使う汎用はんよう性の高い表現だけで構成されているテストなので、ビジネス向けの英語を学ぶのにはうってつけですし、このテストで使われている英語は「ビジネス英語」とよぶのが適切でしょう。

ただしTOEIC L&Rテスト対策だけでは、聞く・読むというスキルの習得がメインになるので、TOEIC L&Rテストの内容を使って「話す練習・書く練習」もできれば、必要十分でしょう。

ネイティブと対等に渡り合える英語力をつけたいというのであれば、話は別です。

TOEIC満点でもネイティブとの会話で苦労すること

TOEIC L&Rテストで満点を取得した知人が、カナダのトロントに渡って現地の人たちと仕事をしていました。日常会話にはほとんど問題ないけれども、少し突っ込んだ議論をしたり、お互いの国の文化的な楽しみについて話をしたりするのは、なかなか骨が折れたと話していました。その知人いわく、とくに自分に足りていなかったのは、リスニング力だったということです。

話すことは自分のペース・自分の語彙ごい力だけでなんとかなるけれど、聞く立場になるとネイティブの扱う表現をなかなか聞き取れない・理解することができないことがしばしばあったと言うのです。

ネイティブの話す英語が僕たち日本人にとって早口に感じるのは当然のことながら、彼らと親しくなればなるほど、こちらを「日本人」だと見てもらえなくなり、会話の中にフォーマルではない、くだけた表現・スラングが使われることが多くなるということも原因でしょう。

TOEIC L&Rテストは、誰もがビジネスで使うであろう英語だけで作られている、汎用性の高いすばらしいテストです。

ただし、「社会人の日常生活とビジネスシーン」という範疇で作られているので、次のような種類の英語が必要なら、プラスアルファの知識を身につけておくと、コミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。