相撲取りと一緒にいると力が湧いてくる理由

【原田】その意味では、古典相撲の歴史がある隠岐の島は可能性がありますね。話は変わりますが、我々、とりだい病院は米子市にあります。隠岐の島からも患者さんがよくお見えになっています。親方は米子、とりだい病院に来たことはありますか?

鳥取大学医学部附属病院広報誌『カニジル 13杯目』
鳥取大学医学部附属病院広報誌『カニジル 13杯目』

【君ヶ濱】すみません、これまであまり米子に縁がなく、とりだい病院にも行ったことがないです(苦笑)。ただ、病院といえば、現役中、何度か慰問で訪れたことがあります。

そのとき、ぼくの目の前で重症の患者さんが起き上がったんです。そうしたら看護師さんが、動いたって、泣いていました。全く動くことのできない患者さんだったらしいです。

感情を出すことのできなかった患者さんの表情が変わったと聞きました。お相撲さんってそういう力があるんですかね?

【原田】絶対にあります! 親方と一緒にいるとぼくも力が湧いてきました。商売をやる方たちが力士と酒席をともにしたいという気持ちが少し分かりました。

とりだい病院には、親方のような身体の大きな方でも入れる高気圧酸素治療室もあります。今度、米子に来てください。

【君ヶ濱】はい、是非!

隠岐の海引退・君ヶ濱襲名
披露大相撲

令和5年9月30日(土) 両国国技館
【開場】午前10時30分
【取組開始】午前11時30分
【打出(終了)】午後4時予定
隠岐古典相撲形式にて、隠岐の海最後の取組を行います。
お問い合わせ 隠岐の海引退相撲事務局
FAX:03-6659-2942
メール:okinoumi.danpatsu@gmail.com
(構成=奥田緑、カニジル編集部 写真=中村治)
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