必要なら宿題の量を減らす相談をしよう

大事なのは走り続けることではなく、走りはじめ続けられることです。止まることが問題ではなく、止まったまま動き出せない(動き出すまでが長すぎる)ことが問題です。

書影
平熱『特別支援教育が教えてくれた 発達が気になる子の育て方』(かんき出版)

また、見方を変えると「宿題の量や難易度」に問題を抱えている可能性も考えられます。

この場合は「そもそも宿題の問題数を20問に減らしてもらう(もしくは30問のうち20問解けたらオッケーにする)」や、「はじめの10問はすぐにできる簡単な問題にする」、などの工夫が必要かもしれません。

こちらの方法は判断がむずかしいので慎重に取り組みましょう(先生たちに相談してみてくださいね)。

本人にとってキャパオーバーの無理難題を押しつけて、怒り、怒られる関係が持続されてしまうことは、だれが得するんだよって話です。

問題を小分けにしたり、難易度や量を調整したりして、手を動かしはじめ続けられるように練習をしていきましょう。

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