睡眠の質を高めるにはどうすればいいか。早稲田大学の西多昌規教授は「スマホをベッドに持ち込まないほうがいい。2020年にアメリカの科学誌『Sleep』に発表された論文によると、夜のスマホ使用によってうつ病の発症率が上昇し、対人関係での問題発生率の増加する。夜間モードにしても睡眠の質は変わらないため、とにかくベッドに持ち込まないほうがいい」という――。(第1回)

※本稿は、西多昌規『休む技術2』(だいわ文庫)の一部を再編集したものです。

真夜中に暗闇の中でベッドの上にスマートフォンで若い女性のテキストメッセージ
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夜のスマホ使用には健康リスクがある

「睡眠の質を上げる」ことを謳ったサプリや飲み物が人気ですが、就寝と起床のリズムを整えたり、サプリなどの力を借りるだけでなく、光の使い方を見直すことで、体内時計が整い、よい睡眠で身体と脳をゆっくり休めることができます。