成功は目指さない
また、成功を目指さないことも5%社員の特徴だといえます。
変化が激しく不確実なビジネス環境では、成功か失敗かの二者択一ではありません。むしろ、失敗・失敗・失敗の先に成功があります。すぐに成果が出ることはなく、同時に、行動を継続しないことには成功に到達しません。
失敗する度に落ち込んでいては、前に進めなくなります。失敗しても落ち込まないようにするには、ストレスを発散する習慣を身に付けたり、そもそも短期的な成功を目指さない心構えを持ったりすることが必要です。
製造業の若手5%社員は、「最初はうまくいかないことが当たり前で、失敗を重ね、攻略法を模索し、何度もトライしていました」と話してくれました。
仕事と実社会はRPGのようなもの
成功を目指してしまうと、失敗が怖くなり、行動を起こすことができなくなってしまいがちです。
しかし5%社員は、行動実験することを目的に行動していくので、IQの高い同期入社メンバーよりも圧倒的に行動量が多いのです。
たとえばRPGゲームを想像してみてください。ダンジョン(洞窟)に入って迷ったら、何もせずにじっと考えているよりも、歩き回って行き止まりを知ったほうが、出口へ近づくことができると思います。
5%社員の多くは、ある種のゲーム感覚で鍛錬を積むことを楽しみ、社内の人間関係のストレスから逃れるとともに、社外の仲間を増やしています。そして、互いに助け合える関係性になっていくことで、30代40代になってブレイクしているのです。
こうした5%社員は、上記3つの行動習慣を積み重ねることで、学歴にかかわらず社内外で成果を出していきます。その結果、社内で抜擢されたり、転職して高給取りになったり、起業して成功したりしているのです。