男性ホルモンの減少で新しいことへの興味をなくす

しかし、前頭葉の機能が落ちてくると意欲や気力、創造力、さらには判断力も低下してきます。

「面倒くさい」「興味がない」「楽しくない」の3つの「ない」が常態化し、生きるすべてのことに意欲をなくしてしまいます。まさにヨボヨボ脳になる前兆です。

これに追い討ちをかけるのが男性ホルモンの減少です。

男性ホルモンと聞くと、セックスを連想する人が少なくないかもしれません。たしかに、男性は男性ホルモンが減ってくるとセックスへの興味が薄れ、肉体的にも勃起不能などの症状を起こすことがあります。

ただ、男性ホルモン低下の影響は性的なことにかぎりません。

他人と会うのが億劫おっくうになったり、新しいことに興味や意欲をなくしたりするのは、男性ホルモンの減少が深く関わっていることが明らかになっています。

男性の場合、早い人は30代から男性ホルモンの減少が確認されています。

30代で妙に老成した雰囲気を出す男性がいますが、もしかしたら男性ホルモンの少なさが原因かもしれません。

早い人は30代から男性ホルモンが減少(※写真はイメージです)
写真=iStock.com/Dean Mitchell
早い人は30代から男性ホルモンが減少(※写真はイメージです)

「男性の更年期障害」でうつ病に

そんな中性的な男性に好意を持つ女性もいたりしますが、男性の更年期障害には注意が必要です。

近年、男性の更年期障害は増加傾向にあり、心療内科を受診する男性の数が以前より増えている印象があります。