著名人の中にもこの病気をカミングアウトする例が見られます。十数年前に惜しまれつつ他界した漫画家のはらたいら氏も、長い間、更年期障害で苦しんでいたことを著書で明らかにしていました。

男性の更年期障害は女性に比べて気づきにくいケースが多く、症状が悪化すると、うつ病になりかねません。

男性ホルモンの値を調べることは、心の病の重症化を予防するためにも重要なのです。

女性はむしろ男性ホルモンが増える

逆に女性の場合は閉経後、女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが増えることがわかっています。

旅行先やホテルのレストランなどで会話を楽しみながら食事をしているグループの大半は女性です。

新しい趣味に挑戦したり、ボランティア活動に積極的に取り組んだりするのも女性に多いような気がします。

そんな「女性元気」の理由の一端は男性ホルモンが関係しているのです。

中年太りや猫背も男性ホルモンが原因

男性ホルモンの減少は男性の外見とも関わってきます。

下腹がボテッとした中年太りや猫背の体型も男性ホルモンが少なくなったことが原因と見られています。

「元気がなさそうに見えて、話をしても面白くない」人に、人は寄ってきません。

元気がなさそうに見える人に、人は寄ってきません(※写真はイメージです)
写真=iStock.com/endopack
元気がなさそうに見える人に、人は寄ってきません(※写真はイメージです)

異性同性を問わず、ヨボヨボ脳の人に魅力は感じないのです。

反対に話が面白く、明るい雰囲気の人に人が集まってきます。

そんなハツラツ脳の持ち主には、男性ホルモンの豊かな人が多いのです。