停滞期を乗り越えるコツは「可視化」
――でぶみさんは停滞期を乗り越えましたが、そこで挫折する人は多いかと思います。停滞期の心の持ちようなどアドバイスがあればお願いします。
私も停滞期で挫折するのがお決まりのパターンだったので、気持ちはよくわかります! 乗り越えられた要因を考えると、ダイエットには一見これというルールはないけれど、原理があるということに気づいたのが大きかったです。
うまくいかない時こそあすけんを使って食生活を可視化し、分析してみてください。ここが原因かな? という点が見えてきたら、対策を考えて実践してみる。それで結果が出なければ、また違う原因を考えてみる。何度かやっていくうちに、なぜ体重が減らないかが見えてくるはずです。
原因がわかれば、次にまた同じ状況になっても対応できます。そうやって壁を乗り越えていくと、知識も蓄えられ、だんだんと楽しくなってきますよ。
――お話を伺っていると、ダイエットについてかなり知識をつけていらっしゃる印象ですが、もともと学んだり情報収集することが得意だったのでしょうか?
いえいえ、まったく! ただ、これまで無理なダイエットを繰り返してきましたが、正しい知識があればもっと早く減量できていたと思うんです。消費カロリーと摂取カロリーの相関や栄養バランスのことなど、「義務教育で教えてくれよ!」という気持ちです(笑)。
そうすれば無理なダイエットで心身の調子を崩す人などが減るんじゃないかと思うので、私のSNSではなるべくそういったことを発信していくように心がけています。
本当の喜びは「体重を減らすこと」ではない
――でぶみさんのもとには、20万人ものフォロワーさんの中からたくさんのお悩みが届くそうですが、どういった内容が多いですか?
体重にとらわれすぎて、心の健康を害している方があまりにも多いことに胸を痛めています。食べることや体重が増えることに、恐怖心を抱いてしまっている人がたくさんいます。
私も0.5kgの増減に一喜一憂している時期がありましたが、数字はあくまでも数字なんですよね。体重を減らすことが目的なのではなく、理想の体型になって着たい服を着ることや、きれいになった自分に出会うことなど、その先に本来手に入れたいと思っている喜びがきっとあるはず。今つらい思いをしている人は、何のためのダイエットなのかを見失わないでほしいのです。自分の健康と幸せより大事な目的はないはずなので。
私も現在は体重はあまり気にしておらず、47.5~49kgの間をウロウロ。ちょっと増えたかなと思っても、数字ではなく、見た目で満足していたらよしと考えるようになりました。
今後も体重に執着しすぎず、心身ともに健康に過ごすのが私の目標であり、また、以前の私のように食べずに無理なダイエットに苦しむ人を一人でも減らせるお手伝いができたらと考えています。
――最後に、でぶみさんが体型維持のために頼りにしている食材があったら教えてください。
みなさんもよく食べていると思いますが、やはり鶏肉は最強ですよね! むね肉はもちろんですが、皮をはいでもも肉もよく使います。
むね肉は淡白なのでどうしても飽きやすいですが、ごま油でネギだれを作ったり、ピザソースとチーズをのせて焼くなど、脂質が低い分アレンジできる余地があるのが良いところ。同じく脂質の低い、豚もも肉も重宝しています。
食材や調理法なども工夫して、正しく食べながらダイエットしていけるといいですね。
食べないダイエットで長年リバウンドを繰り返した万年ダイエッターだったが、ようやく正しい食べ方を知ることで、50kgの壁を突破し、キープ中。7年前にダイエットに特化したInstagramをスタート。自身の経験をもとに、ダイエットで悩み苦しむ人のために情報を発信。SNSのフォロワーは現在約20万人。ダイエット仲間、医師やパーソナルトレーナーなど専門家とつながり、学びを広げている。