下手な投資信託より個別株のほうが良い運用成績

少ない銘柄に絞って、一定のルールで損切りを徹底していれば、必ずどこかで期待通りに2倍、3倍に値上がりする株のチャンスがやってきます。

2倍株を狙うとき、損切りラインを15%に設定していれば、狙った通りに値上がりする確率は、実は2割で十分です。

これはあくまで、手数料等を度外視した単純計算に過ぎませんが、5回投資したうち、1回でも価格が2倍になれば、元は十分取れます(図表1)。

金融庁によると、日本国内の投資信託の平均利回りは5%前後、手数料が0.5%~1%程度なので、実際の利益は4%ほどです。

下手な投資信託を買うより、個別株に投資するほうが良い運用成績を残せるのです。

自分で個別株に投資し、こういう判断を繰り返していくことで、銘柄選定や、売買のタイミングについてのノウハウがどんどん貯まっていきます。

ノウハウが貯まれば貯まるほど、成長株に巡り合う可能性も高くなります。

こうしたノウハウの蓄積は、投資信託では不可能です。

初心者こそ個別株にチャレンジすべき、とぼくが考えるのは、まさにそのためなのです。