分散投資はほんとうに必要なのか。投資ブロガーのチョコさんは「分散投資をすると、値動きをチェックする労力が増え、注意力が分散してしまう。むしろ集中投資したほうが損切りの判断をしやすい」という――。(第2回)

※本稿は、チョコ『リアルガチ!3倍になる米国個別株の見つけ方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

卵の入ったかごがひっくり返って割れた卵
写真=iStock.com/R_Koopmans
「卵を1つのかごに盛るな」は罠(※写真はイメージです)

「卵を1つのかごに盛るな」の罠

株式投資の世界の格言に「卵を1つのかごに盛るな」というものがあります。

卵を1つのかごで運ぶと、全部割れてしまうリスクがあるので、複数のかごに分けるほうが安全です。

株式投資でも、1銘柄に全財産を投入するより、性質や値動きの異なる複数の銘柄に分散して投資した方がリスクセーフに運用できます。

ぼく自身も当初、元手資金を10万円~30万円程度に分けて、複数銘柄へ分散投資していました。

ある程度の資産規模になれば、この理論にも正しい側面があるのですが、元手もノウハウも少ない初期には、分散投資はむしろ悪影響ということが、しばらく投資してみると分かりました。

理由は幾つかありますが、まず第1に、株価や値動きをチェックする労力が増えることが挙げられます。

個別株投資で利益を出すためには、「これは!」と思うような、値上がりが期待できる株を見つけ、できるだけ安いタイミングで買い、最適なタイミングで売る必要があります。

そのため、投資銘柄を選ぶ準備や、投資した後も日常的に株価のチェックや、値動きの原因を調べるといった、一定の手間が必要です。