｢ねえ､ラブホいかへん?｣夜の街で家出少女に声をかけられた牧師はどう答えたか ｢今､この子を引き受けて責任とれます?｣

最後の責任は神がとってくれる

わたしたちの業界では「○○さんのことを覚えて祈る」という。それは「○○さんの状態が改善しますように」と言葉に出して祈ることだけではない。忘れようとしても忘れられず、いつまでも頭にこびりついており、「あの後、あの人どうなったかな」と気になり続けている、そのこと自体が祈りなのである。

この少女の責任を、あなたはとれるのですか。その問いに当時のわたしはひるんだ。だが今なら、こう答えるかもしれない。

そうです、責任はとりきれません。でも、この人にかかわってみようと思います。わたしは自分のできる限りのことをします。最後の責任は神がとってくれますから。