朝食の代わりに食べているもの

「朝はきちんと食べなさい」
「脳を働かせるために、白米やパンを食べなさい」
「ご飯は残してはいけません」

ミトコンドリアモードで考えたら、すべてが間違いです。とくに起床後に胃もたれを感じるときには、食べてはいけないのです。

前日に胃の消化能力を超えて食べすぎたために、胃炎を起こしている状態です。胃炎は、痛みだけでなく、もたれという形でも現れます。そんなときに食べ物を送り込むのは、胃にムチ打つようなもの。もたれているときの胃に大切なのは休養。食べないことなのです。

ただ、何も口にしないのは寂しいですから、私は、ゴボウスープ(あじかん社製)を毎朝飲みます。ゴボウスープには、MCTオイルを大さじ1杯注ぎます。

スペースな木製ボードの背景に置かれた竹ザルのゴボウ
写真=iStock.com/masa44
※写真はイメージです

MCTオイルとは、ココナッツオイルにも豊富な天然成分「中鎖脂肪酸(MCT)」のみでつくられたオイルのことです。

ミトコンドリアが脂肪を燃焼するまでには時間がかかりますが、MCTは通常のオイルに比べて吸収・分解が速く、効率よく「ケトン体」となってエネルギーを得られるのです。

エネルギーとして消費されるぶん、脂肪となって体に蓄えられる心配もありません。しかも、脂肪を燃焼させてエネルギーに変える作用もあるため、空腹時にMCTオイルを摂取することは、脂肪燃焼の呼び水になるのです。

ミトコンドリアモードを維持するには「空腹」、朝食をとるとしても「低糖質食」、糖質食を食べるとしても「MCTオイルの摂取」が有効なのです。

コーヒーで目が覚めるのは軽い中毒症状

朝はコーヒー1杯、緑茶1杯ですませる、という人も多いと思います。体を糖質モードにしないので、一見よさそうですが、実はこれもNG。

空腹時にはコーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物はおすすめできません。カフェインは、「アルカロイド」という植物毒の一種です。植物は草食動物や昆虫に食べられないように、副交感神経を興奮させる神経毒を持っています。これを摂ると「二日酔い」のようにめまいや吐き気、下痢、心拍数の増加、冷や汗など、さまざまな不快な症状が現れます。

アルカロイドの仲間にはモルヒネやコカインなどの麻薬やニコチンがあります。コーヒーを飲むと目が覚めたり意識がはっきりしたりするのは、アルカロイドの軽い急性中毒症状が起こっている状態。