自由な校風、手厚いケア授業料はやや高め

ドバイのインターで、ブリティッシュに次いで数が多いのがアメリカンスクールだ。2人の子供をこちらに通わせているのは、コーリン・キーニーさんと嶋田容子さん夫妻。12歳のヒューゴくん、9歳のエメリンちゃんが通うのは、DwightSchoolDubai(ドワイト・スクール・ドバイ。以下、ドワイト)。

コーリンさんはアメリカ人で、世界的な会計事務所「デロイト・トウシュ・トーマツ」に勤務。容子さんは元世界銀行勤務で、現在は国連の保健機関で活躍するバリバリのキャリアウーマンだ。コーリンさんがドバイ支社に転勤を希望したので、家族で移住してきた。

容子さん自身も高校から大学院までアメリカで教育を受けていたので、子供たちも迷わずアメリカンスクールを選んだのかと思いきや、今の学校に入学するまで何度か学校を変えたそう。

「ヒューゴをイギリス系の幼稚園に入れたことがあるのですが、そこはちょっと遅刻しただけで罰金を徴収されて……。いろんな面でものすごく厳しくて融通が利かないのが難点でした。ヒューゴは長髪なので(笑)、自由なスタイルや個性を容認してくれる学校がいいなと思っていたのです」(容子さん)。

そこで学校見学に行ったときに「ここはいいかもしれない!」とピンときたのが、ドワイトだった。自由な校風だが、教育面ではとても手厚いシステムを導入する。幼稚園から高校まで全校生徒500人と少人数なので、生徒一人一人の指導が丁寧。英語ができない生徒のケアはもちろん、各教科の先生同士が各生徒の習熟度を共有している。

3Dプリンターをたくさん備えてロボット製作を誰でもできるような部屋など、共有施設も充実している。授業料は年間1人約370万円(22年10月時点)と、一般的なブリティッシュスクールよりも高額だ。

こちらもブリティッシュスクール同様に生徒の国籍が多岐にわたる。クラスのディベートの時間では、ロシア人の生徒がロシアのウクライナ侵攻について「私はプーチン大統領のシンパ(支持者)じゃないわよ」と自分のポリシーをはっきりと発言したり、アラブ諸国とイスラエルの国交正常化やイエメン紛争について話し合ったり。

ヒューゴくんのクラスではIB(インターナショナルバカロレア)エキシビションという授業があり、「内戦・戦争」の課題で作文を書いた生徒もいるそうだ。学校でも家庭でも、世界的な出来事をよく話題に取り上げる。