日本の学校の雰囲気に似て厳格で規律が厳しい

UAEは1971年に建国したが、それまでイギリスの保護領だったこともあり、イギリスとの関係がとても深い。ドバイに住むヨーロッパ系住民の中で多数を占めるのがイギリス人であり、インターもブリティッシュスクールが圧倒的に多い。

在住歴15年の秀己さん・祥子さん夫妻の子供たちが通う学校もブリティッシュスクールだ。10歳の奏太(かなた)くん、6歳の詩子ちゃんが通うのは、GEMSFoundersSchoolDubai(ジェムズ・ファウンダーズ・スクール・ドバイ。以下、GFS)というUAEでは最大手のGEMSグループのインターのPrimaryschool(小学校)。

父親の秀己さんは、日本の会社のUAE支社に駐在になり、支社長として働いている。母親の祥子さんは、大学を卒業後、日本の大手企業のドバイ支社に転勤になり、秀己さんと出会って結婚したそう。

「仕事の関係で、この先も長くドバイにいることになりそうなので、子供たちに英語力やグローバルな感覚を身につけさせたいと思ったのです。ならば日本人学校よりもインターに入れたほうがいいだろうと思いGFSに入学させました。イギリスのカリキュラムを取り入れているので、校風が厳格で規律正しい。その点が日本の学校と似ていて親和性があるようで、日本人の多くの生徒がブリティッシュスクールに通っています」(秀己さん)

GFSは、幼稚園から高校まで6000人ほどの生徒が在籍するが、1クラス20~30人と少人数で、低学年のうちからしっかりとしたカリキュラムで教育される。しかも英語ができない生徒のフォローアップもあるので安心して通わせることができるそうだ。

『プレジデントFamily2023年冬号』(プレジデント社)
『プレジデントFamily2023年冬号』の特集は、「読解力」の家庭での伸ばし方。「文章を読める子が“新受験”を制す」「なぜ算数の“文章題”だと解けないのか」「食いっぱぐれないために大事なこと 自分で稼げる子にする!」などを掲載している。

また、日本の小学校より1年早い5歳から入学するので、もし帰国して日本の学校に転入したとしても、学年を落とさなくて済む場合が多い(習熟度にもよる)。

日本にあるインターは現地語である日本語が必修でないところもあるが、ドバイのインターはアラビア語が必修の場合が多い。しかし奏太くんと詩子ちゃんは、英語ほど得意ではない様子。アラビア語の授業で「自分たちの学校を説明しよう」という課題が出されたときは、手先が器用な奏太くんは段ボールなどで学校の模型を作り、そこにアラビア文字で説明書きを入れて提出。語学が苦手ならば、得意な図工で勝負というわけ。父の秀己さんが、工芸系の仕事に従事していて、その血筋を引き継いでいるせいか出来上がりは秀逸だ。

ちなみにGFSの学費は、一人につき年間120万円(22年10月時点)ほどなので、インターの中では比較的リーズナブルなほうだ。

きょうだいのクラスは、インド人やアラブ人の子供が多く、ドバイの人口構成そのままの多国籍状態。親はつい、「仲良くしているお友達はどこの国の子なの?」と聞いてしまうが、子供たちにとっては問題ではないようだ。