IBプログラムで世界中の大学受験も可

容子さんがドワイトの教育方針で引かれたのがIBという国際的なプログラムを採用している点だ。小学校課程のIBは、物事を探究するための基礎教育を学び、必要な知力・体力・精神力のバランスが取れた人間になることを目指すというもの。前述のIBエキシビションのように本質的なものの考え方や、創造性も大事にしている。

高校でディプロマ資格試験に合格すれば、世界中の大学の受験が可能になるのも大きなポイントだ。

ヒューゴくんとエメリンちゃんは、学校でも家庭でも英語を使うネイティブスピーカー。ただし日本語があまりできないのが容子さんの悩みで、日本人の家庭教師を呼んで教えてもらっている。日本語の読み書きの宿題が毎日出されるので、苦労しているようだ。

キーニー家はドバイ以外にもドイツやアメリカなどの海外生活が長いが、容子さんは子供たちのルーツである日本の文化も知ってほしいと願っている。インターナショナルデー(国際交流イベント)では、ドワイトに所属する総勢40カ国の生徒たちが、ブースを出して自国の文化を紹介する機会を与えられる。

「うちは日本料理を作ったり、きょうだいで剣道着や着物を着たりと、日本文化のアピールに奮闘しました」(容子さん)

キーニー家では、ゲストを招いてガーデンパーティーをよく開催する。子供たち同士で遊んでいる間に、大人たちはお酒を飲みながら、お互いのビジネスや、次の休暇はどこに行くかなどのよもやま話に花を咲かせる。旅先として人気があるのは、地理的にも近いトルコやヨルダン、ヨーロッパなど。さらには政治や教育面も俎上そじょうに載せる。

ちなみにアメリカンスクールは日本の学校と同様に6歳から入学する。帰国して、日本の学校に入学する際には、学習進度に合わせて学年を落とすケースが少なくない。受験などで帰国が決まっている場合は、アメリカンスクールからドバイの日本人学校に一度転入して、日本の学校に順応してから帰国することもあるらしい。

冒頭の通り、家族での移住者の増加、バーチャルワーキングビザの発行開始で親子留学というケースも増えていきそうだ。紹介した二つの家庭の子供たちのように、英語力やグローバル感覚を習得させるいいチャンスになるだろう。

しかし、いきなりインターに子供を入学させるのは不安なことも多い。その場合は、ドバイのどのインターにも、「サマーキャンプ」という夏の課外活動があるので、まずはそこにお試し参加するのもあり。子供と学校の相性を見極めて、入学を決めるのもよいかもしれない。

(写真=一部写真は取材家族提供)
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